2010年 5月 06日

生き残る人の心理学

カテゴリー 生き残りの心理学

僕には保険代理店の経営者と言うもう一つの顔があります。

特に損害保険という商品の性格上、色々な事があります。事故の対応が仕事の大きなウェイトを占めますから、自ずから、事故や災難への興味が湧いてきました。

特に災害時の究極的な局面で、人間はどう行動するか、という災害心理学への興味を持つようになりました。
それが、「生き残りの心理学」の研究家であったアル・シーバートとの出会いを演出してくれたのですから、本当に人生分からないものです・・・・(遠い目)。
最近Psychology Today(現代心理学)という雑誌に、災害時に役立つ心理学と言う記事が有ったので、ちょっと紹介しましょう。

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まず紹介されているのはスキー中に遭難した男性の話。

おまけに足を骨折していたそうです。

何と救出されるまでに、極寒の中、9日間(おいおい!)生き延びていたというのだから、安宿のエレベーターで6時間閉じ込められて以来、閉所恐怖の気があるオイラは聞くだけで失禁してしまいそうです。

そんな中、彼を救ったのはパニックにならず、心の平静を保てたという事。極限状況の中、「このまま人生が終わるのなら、俺はどんな人間でありたいか」と自問したそうです。 
死の恐怖に心の焦点を合わせるのでは無くて、雪に反射する美しい陽の光、小鳥のさえずり、雲の動き、そんなものに合わせていった。
「死ぬ恐怖を考えない事で、自分の心は、今・ここに集中していた。今・ここに集中しているから、諦め、を考える事もなかった。」

しかし、こういう話は、「ふーん、なるほど!」と感心する事はあれ、あまり共感できないような気もする。
余りに立派すぎるような気がしないでもない。

僕が共感でき、これだ!と膝を打ったのは次の話です。

実は、極限状況に置いて、自分ではない力が出てきて、超人的に振る舞えるという事はない。
いつもの自分で立ち向かうしかないのだ、
と言います。
自分がいつもやっている事が、そんな場面にも出てきてしまう。
良きにつけ悪しきつけ、僕らはその意味では常に災害の予行演習を知らず知らずにしているというのです!!!

例えば、車の運転中に、ちょっとした事にイライラしてどなり散らし、荒い運転をしてしまう。
そんな人が、大変な状況で、的確に状況を判断し、冷静にそれに対処する。
そんな事が出来るでしょうか?

・・・・と言われてみれば、その通りです。訳もなく謝ってしまいたくなりました(笑)。

だから、ちょっとした時、コンビニで横入りされた、デニーズで注文を取りに来ない(!)、ような時に少しずつ訓練を積んでいく、という風に考えるといいようです。

それと、自分だけが生き延びる、と考えるだけでなく、他人に手をさしのばせる人である事も大切なようです。
自分のことだけでなく、周りを考える「余裕」がいいんでしょうね。

とにかく、そんな極端な状況をイメージし、日常生活でリハーサルしておく、そんな事がイザ、という時とても役に立つようです。
[Source: Crash Course by Jay Dixit]

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PS: 興味を持った方は、拙訳書『逆境に負けない人の条件』を読んでみてください。
きっとヒントが得られると思いますよ。今ならアマゾンで安いです。

PPS: GW明けでちょっと「辛いなぁ」と感じているあなたにも。

コメント(7)

コメント(7) “生き残る人の心理学”

  1. 深山聡子on 2010年5月07日 at 11:34 AM
    いざという時のために、日々訓練ですね~。^^

    勉強になります♪
  2. 廣田大on 2010年5月08日 at 2:57 AM
    「車の運転」・・・
    これはホントに人間性が出ますよね(ノ≧▽≦)ノ

    「いい加減さ」が道を開く
    この気持ちが無いと、長生き出来ませんよね(笑´∀`笑)
    「いい加減さ」「適当」・・・日本人が忌み嫌う言葉ですが、
    僕は好きです。これからの時代はこちらだと思います。
  3. 野地一成on 2010年5月09日 at 10:03 PM
    エレベーターで6時間閉じ込められて
    結構トラウマですね。

    足を骨折した人間が、9日間の極寒を生き延びたというのは驚きました.
    心の持ち方しだいで人はそんなに強くなれるんですね!

    本読んでみます.ありがとうございました.
  4. 春川華代乃on 2010年5月12日 at 12:57 AM
    運転中はいろんなことを考えてしまいます。

    毎日の自分が出てしまうのですね。

    背筋が伸びます。
  5. のじみちよon 2010年5月14日 at 12:23 AM
    主人が早速、本を読んでいるので、
    読み終わったら、私も読ませていただきますね(^^)
  6. adminon 2010年5月15日 at 1:07 AM
    深山さん、

    いつもコメント有難うございます(^◇^)

    >いざという時のために、日々訓練ですね~。^^

    確かに、みんな自分を何故か過信し、イザとなれば、と思ってしまう。
    でもそうなんだろうか・・・僕は天の邪鬼だから、ずっとそう考えてました。

    自分でない力が出る!、と言うのも分かりますが、地道に
    イザと言う時の為に力を磨く事がやっぱり必要なようで。


    大さん、久しぶり!

    コメント有難う!!

    >「いい加減さ」「適当」・・・日本人が忌み嫌う言葉ですが、
    >僕は好きです。これからの時代はこちらだと思います。

    そうなんですよね。
    「いい加減」とか、「適当」というのは字義を考えれば本来は
    佳い意味でつかわれていた筈。
    シーバート博士は、生き残る人は、いつもリラックスしながらも力を入れるべき時に
    入れている人だ、と言っていました。
    その言葉が今も大きな意味を持って僕の中に残っています。

    野地一成さん、

    >エレベーターで6時間閉じ込められて
    >結構トラウマですね。

    これ本当に大変でした。今でも動いている電車ならいいですが
    事故などで止まると、ちょっと居心地が悪いです。(;一_一)
    パニックを感じる自分の弱さに向き合わされた事も、「生き残りの心理学」
    に引き寄せられるきっかけになったと思います。

    あのエレベーターのおかげで・・・そう思えるようになりました(^O^)/

    華代乃さん、

    いつもツィッターでも絡んで頂いて、気にかけてもらって本当に嬉しいです!
    有難うございます。
    近いうちに是非お会いしたいですね。

    あ、そうそう、今日もね、ジムのロッカーに携帯忘れちゃったんです。
    (スットコドッコイなもんで良くあるのですが・・・)
    気がついた時には閉店時間を40分も過ぎて、かなり不味い状況だったんですが、
    全く焦らなかったんですよ。
    無ければ無いで仕方ない、し。
    こんな小さなことでも自分の平常心をテストする機会になる、と考えることで
    少しずつ上手く生きていく事が出来るようになるのかな、と思います。

    PS:でもジムの子が「ありました!」と笑顔いっぱいの顔でもってきてくれた時は
    心の底から「良かったぁ!有難うございます」と言えましたね。

    みちよさん、

    いつも有難う!みちよさんはとても素直で優しくて、僕に無いものを一杯持っているので
    元気な声を聞くのがいつも楽しみです。
    素晴らしい旦那さんと、いつまでも幸せでいてね!

    是非本の感想も聞かせてくださいね。
    とても読みやすい本になっていると思いますので。
  7. 塚越悦子on 2010年6月07日 at 3:07 PM
    今日はツイッターでつながれて嬉しかったです。
    このお話を読んで、"What doesn't kill you makes you stronger"という言葉を思い出しました。

    エレベーターで6時間・・閉所恐怖症の私にはとてもたえられそうにない話ですが、
    そのときはともかく一分一分を過すって感じでしょうね。
    そのとき、そのときでベストを尽くしていて気がついたらそんなに時間がたっていた・・というのが理想の形だと思います。

    今、身体的にちょっと厳しい日々を過していますが、ここを乗り切れば強くなれると言い聞かせて一日一日頑張っています。

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